集合的無意識の話

こんばんは、おちょみつです。

数少ない親友の中に、林君という人がいました。

いました、というのは、彼は事故で亡くなった
故人だからです。

熊本の高校を卒業して、福岡へ来てからの
友達です。

林君はパソコンの専門学校に通っていて、
僕はフリーターをやっていました。

林君の就職が決まって、お祝いをしてる
時に、彼は僕に語りかけました

おちょみつもさぁ、ちゃんと就職したほうが
いいよ、もう大人なんだからさ・・・

同い年の親友がそう言うのなら、
そうなんだろうな、と、薄々は理解して
たんですけど、なんとなく、就職、というのを、
怖がってました。

就職して、普通のおっさんになるのが怖い・・・
そう思って、フリーターを続けてました。

2年後、林君は、会社を辞めました。(え?)

お前さぁ、あれだけ僕に説教しときながら・・・
と思いつつ、僕は当時、「一蘭」という有名な
ラーメン屋さんのバイトリーダーをしてたので、
リーダーの権限で、林君を採用しました。

あれだけ就職しなよ、と僕にすすめてた彼は、
毎日楽しそうにバイトしてました。(笑)
僕も楽しかったです。

そして、なんと、バイト先で彼女が出来て、
結婚までしてしまいました。

結婚後も、よく飲んでたんですが、
ある時、林君は僕にポツリと言いました。

おちょみつもさぁ、シバ(柴田さん 当時の彼女)とさ、
ちゃんと結婚した方がいいよ・・・

僕は、結婚するのが怖かったんですよ、
結婚して、就職して、子供つくって、
普通のおっさんになっていくのが怖かった。

その時の彼女とは別れ(ふられた)
僕はフレンチレストランで正社員として
安月給で働いてました、そんな時です・・・

林君、離婚したってよ・・・

と、もう一人の親友のはるちゃんから聞きました。

おいおい・・・

離婚した後も、林君は、少なくとも
表面上は楽しく元気に過ごしてました。(笑)

僕が生きてる林君に最後に会ったのは、
福岡から東京へ行く前日。

引っ越すからさぁ、ギターあげるよ〜

バンドもやめたし、もう、ギターも
いらないな、と思った僕は、ギターをコレクション
してる林君にギターをあげることにしました。

ちょうど風呂に入ってる時に、林君が
ギターをとりに来たので、マッパで
ギターを渡しました。(笑)

じゃ、またなぁ〜

「また」という約束は実現できませんでしたが・・・

僕は林君に言いたい!
あん時の説教、訂正しろぉ、って。(笑)

社会的に、◯◯すべき

という道からはずれても、実は、
別にどうってこともなく、楽しく生きれる、
って僕は思ってますし、林君も、そう思ってる
ことでしょう、きっと。(笑)

おしまい

コメント

タイトルとURLをコピーしました